仕事、分からないところをあとでまとめて聞こうと思って、放っておいたら指摘された。
 「聞けよな」
 と課長はのたまうが、確かに貴方は私の直の上司だ。数ヶ月に1度しか仕事を下ろさないけれど、貴方は私の上司だ。たった二人しかいない課の上司と部下だ。
 でも、貴方との席は一番離れている。
 しかも、貴方の持つ雰囲気は、はっきり言って亀は苦手だ。会話するのも正直言って怖い。病原になった部署の雰囲気をそのまま背負っている(まあ、もとはそこにいたのだから当然なんだけど)。
 それでも質問に行けるほど、亀は強くない。
 だからためていたのだ。

 で、何も言えずに説教を受けた。
 でも、分からないものは分からない。
 家に帰って飯食って風呂入って寝るだけの生活に、新聞を読むという暇は無いのだ。
 省庁再編、なんて小難しいことをされるのは困るのだ。

 課長、貴方にとっては当然の知識でも、人にとっては当然ではないことも多いのだ。

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