まず、ぼへらーっとした体調で会社に着く。
 着いて、まずは上司に謝る。

 「昨日は休んで申し訳ありませんでした」

 で、今日の(今後の)打ち合わせ。
 しかーし……亀は半分ほども聞いちゃいませんでした。っつーか耳に入ってこない。係長の言葉が宇宙語のように聞こえる。
 かろうじて解るのは、自分がしなきゃいけない仕事について。

 「大丈夫?」
 「ちょっちやばいです……」

 傍目にも解るのでしょう。亀の頭の中が動いていないということが。なにせ、真っ直ぐ歩いていないし……。
 そして10時頃。

 「うわおえうぎゃごお!」

 頭の中、パニックです。いろんな妄想が頭の中を去来してゆきます。頭が破裂しそうです。
 そこに追い打ちをかけるように、心臓ばくばく攻撃! 訳の分からぬ不安感。
 トイレにそっこー駆け込みましたよ。で、トイレから病院に電話。
 
 「今日○○先生いらしてますよね」

 亀の担当医は常勤でないので困る。

 「いらしてますよ」
 「これから……午後になると思うんですけど、予定空いているでしょうか?」
 「緊急でしょ? ならかまいませんよ。先生には話しておきますから」

 っちゅーわけで、今度は上司に言う。

 「すいません、ちょっと体中がパニックを起こしまして……」

 どうやら見ていて只事じゃないとは悟った様子。
 係長だけじゃなく、部長もすんなりOK。
 かくして亀、昼に上がる。

 病院まではだいたい1時間。丁度午後の診察に間に合う時間。
 ばくばくの心臓、過呼吸引きずって、病院に何とか到着。
 心臓ばくばくで胸の筋肉が痛いです。呼吸も息を止めている方が楽という状態。意識をすると苦しくなるのです。

 「これがPDというものか?」

  で、午後の診察にまだ間があったので、診察券を出して、待合室の椅子に横になる亀。

 「寝てる人がいる……」
 「横になっている方が楽なんでしょ」

 そんな会話が聞こえてきます。ほっといてください。起きてると苦しいんです。横になっている方が楽なんです。

 で、トイレに行く、寝る、の繰り返し。しまいにゃ爆睡。
 おかげで順番超された……。
 診察を受けるのは亀が3番手だったはず。なのに、亀がラストになっている。ということは、間違いなくすっ飛ばされたということ。

 で、名前を呼ばれて診察室に……。

 「どうしました?」

 頭くらくらから、パニックから、心臓ばくばくから、思いついた症状を片っ端から並べます。たぶん、急激に変わった気候のせいじゃないかと言う一言も添えて。

 Getしたのはホリゾン筋注。
 まあ、この病院、他にバリエーションがないんだけどね。

 で、ばくばくする心臓を抱えたまま、帰路につく亀。思考力ゼロ。とりあえず金はおろした。何とかなる(今日は給料日〜)。

 で、だ。
 日付が変わろうとしている今、まだ心臓ばくばくです。いい加減胸の筋肉が痛いです。筋注効いてないんじゃないのか!?
 というわけで明日の診察の時に先生に尋ねてみようと思います。うんにゃ、「効きませんでした」と言います。結果、心電図を取られるようなことになってもかまいません。苦しいです。点滴? じょーとーじゃねーか、状態です。脳波? きっとむちゃくちゃだろうともさ。とにもかくにも、この状況から脱せればいいさ。
 問題は月曜日。出勤とともにまた同じ症状が出たらたまりませんからね。

 漠然とした不安感。これが一番やっかいなのだよ。
 冗談抜きでドクターストップか!?

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