消えたい……

2002年10月15日
 何となく目が覚めて、「あー時間だー」と起きあがり、何となく着替え、顔を洗い家を出る。

 何となくいつもの電車に乗り、何となく会社に着く。

 「本当にこれでいいの?」

 思わず自問。解答は、なし。

 「はぁ……疲れた……」

 そう思う朝8時半。会社のデスクにて。

 でも、一応外面は元気。
 明るい返事をモットーに。笑ってなんぼ。それが会社。OLの基本。

 でもね、席に着くなり頓服を飲み始めるのが亀の朝の儀式。この間みたいに嵐に襲われないように。
 正直に言って、今日の出勤は怖かった。また、会社でパニックをおこすんじゃないかと思った。そのくらい怖かった。
 今も怖い。足下ががたがた震えているし、頭は目眩でくるくるしてるし。顔を上げると貧血起こすし。

 ……こんな自分でも存在していて良いの?

 最近めっきり人と会わなくなった。会うのが怖くなった。話すのが怖くなった。また、パニック起こすんじゃないかと思うと、係長とも話せない。
 それって、仕事出来ないじゃん……。

 だから、とりあえず、部長から振ってきた仕事を苦笑しつつもこなす。この仕事、うちの仕事じゃないよー、と思いながら。
 でも、それだけじゃ時間はつぶせない。

 だから手紙を書いてみた。
 PCの陰に隠れてこっそりと。
 結構いい感じ。ちょっとこれはよいかも。
 
 これなら時間までいられるかな?

 これなら、自分の存在に疑問を持たなくても良いかな?

 誰かがいないと自分を確認できない人間なんだ。
 自分の持っている自我って、他人との比較・つながりなんだ。
 それでやっと考えなくて良いんだ。
 
 だから一人になると叫んで注目を浴びたくなるんだ。

 だから、私は発信する。
 どんな些末なことでも。
 私は発信する。
 あなたは存在しているんだよ、と。

コメント