今日は朝起きたら、気管がぜーぜー言うし、痰がからんで酷い。金が入った。ので内科に行くことにした。
 よってブラボーな事にいつもより2時間多く惰眠をむさぼれる。
 でも、結構大変なのだ。何処で会社に電話を入れるか。
 携帯、ハイ持ってます。でも電車の中じゃマナー違反でしょ。なので立ち寄り病院したいときにはいつも途中の乗換駅ですることにしているのですよ。

 「すみませーん」
 周囲の音がうるさくて電話の声が聞こえなくて仕方が無く推論で話を進める。
 「気管が痛いので病院によってから行きます」
 「うん、分かった」(と言ったことにしておく)

 というわけでメドセンにGo!

 「あーら、今日はどうしたの?」
 受付のおねーさん当然顔パス。
 「風邪ひいちゃったみたいで。それと胃薬をもらいに……」
 「熱、あるの?」
 「多分ないと思います」
 「じゃあ、そこで座って待っててね」

 何か本でも読もうかと思っていたが、集中力が続かないだろうと思ってパス。眠ることにする。
 あ、現在持ち歩いている本は2冊になりました。1冊昨日読み終わりました(ブラボー)。

 で、診察。

 「この間はありがとうね。おかげでパソコン使いやすくなったよ」
 亀は何処に行ってもPCと縁が切れないらしい。
 「で今日の調子はどう?」
 毎回変わらない挨拶です。
 「ちょっと喉が痛くて頭ががんがんふらふらするんですけれど。喉も腫れかかっているんで、隣(隣のブースは耳鼻咽喉科)かこっちか迷ったんですけど、胃薬も切れたので……(大嘘。ストロカインが大量に残っている)」
 触診。
 リンパ腺OK。口の中、真っ赤になっている。

 「まだ腫れる手前だね」
 手前……ってことはこれから腫れるって事ですかい?

 「とりあえず胃薬だね。それと亀さん、うがい薬使ってる? 顆粒のヤツがあるんだけど」
 「……持ってるんですけど使っていません」
 亀はうがいをすると余計に腫れやすくなるので嫌なのだ。

 「じゃあ、いらないね。それと……風邪の方は」
 つらつらとアルファベットをつづるボールペン。
 
 「抗生物質は?」
 「ダメです。副作用出まして、婦人科に行く羽目になりました」
 「じゃあ、こっちの薬だな。あとは……」
 「去痰剤くださいっ!」
 こいつがなけりゃ目的の半分も達したことにならない。
 
 「後はトローチなんだけど、歯茎の間に挟むタイプ。どう?」

 先生がべろんと上唇をめくってみせる。
 歯茎が嫌に青いぞ、と思ったらなにやら錠剤らしきものが、歯茎と上唇の間に挟まっている。

 「結構これ、便利なんだよ。こうやってお茶も飲めるしね」
 実演してくれる先生。
 結果、そのトローチも出してもらうことに。
 後は頭痛が酷いのでロキソニンを処方。精神科でも同じ手口でロキソニン確保を狙っている。

 だーって、市販薬は高いし、今飲んでいる薬との相性もあるし、4月からは3割負担になるし。安いうちに薬をGet。浅ましいと言われれば反論できないが……。

 とりあえず胃薬2種類、風邪関係3種類Get。
当分何が来ても大丈夫。

 会社に到着して、あまりのビニール袋におののく係長。

 「どうしたの?」
 「どの薬をどう飲んでいいのか解らないので、全部持ってきたんです」

 ホントに……精神科は分包にしてもらっているので大丈夫なのだが、内科系の薬はそうはいかない。
(精神科の薬も分包にしてもらわないと絶対のみ忘れが出るはずだ)
 とりあえず頭痛がするのでロキソニンを飲む。
 これで風邪系症状はOK。なにせ鎮痛解熱剤ですから。
 で、問題がトローチ。

 亀は口の中に異物があると、どうしても取り除くべく口が動くのである。ゴマ粒レベルでも我慢できない。
 で、口の中に入れ、もごもごと唇と歯茎の合間に薬を押し込む。
 出る。
 滑り込ませる。
 出る。

 「…………だああああああああああああっ!」

 このブルーの錠剤め。お前ほどやってくれた薬はないぜ。何が何でも定位置で止まってもらう!

 しかし、格闘の結果、勝つには勝ったのだが……

 「亀さん」
 「はい?」
 「鏡持ってる?」
 
 トローチの件だな、こりゃ。

 「はい」

  他の女性から借りた鏡とご丁寧に爪楊枝まで一緒にくれる係長。

 「なんか詰まってるよ」
 「違います。トローチです」

 鏡を見ると、前歯の溝に沿って濃紺の線が出来上がっている。確かにこいつはスプラッタ。うひゃひゃひゃ。当分これで楽しめそうだ。

 とりあえず、昼休み。大量の薬を飲む亀。
 やっぱり亀は薬大臣だと思う。
 だって、この後頓服でしょ。夕食後でしょ。寝る前でしょ。
 あー考えただけで気が遠くなるわ。
 
 ちなみにプチ金持ちになった亀は、昨日2時間かけて靴を買いました。2足も。理由は今履いている靴が革靴だから。
 あー散財……。

  

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